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長年の政治部記者としての経験に培われた花岡氏のメールマガジンは、いつも興味深く読んでいる。実は直接会った時に話して下さる情報は、さらに「興味深々」なのだが、個人的会話にはここでは触れない。直近のメルマガから、氏の専門の政治問題とは少々趣が異なるが、以下、ご本人の許可を得ての転載。
**************************************** <<文科省が「婚活事業」とは、いったいなんだ>> NHKニュースを見ていたら、こんなのが出てきた。驚く以外にない。文部科学省が体育の日にスポーツ婚活という事業をやったのだという。詳細は下記のニュース記事を見てほしい(NHKサイトから)。 結婚というのはきわめて私的なことではなかったのか。少子化対策だかなんだか知らないが、お役所が税金を使ってやることではない。応募して選ばれた男女がカメラの前でテニスに興じる。互いにうちとけるようにと、二人のラケットでボールを拾いあげるなどということまでやっている。彼らに恥の感覚はないのか。 NHKはこれをほのぼのとしたいいニュースとして報じている。取材した記者に恥の感覚はなかったのか。筆者が現役時代なら、デスクにこんなのはニュースの価値がないと告げて放り出していただろう。250万円ぐらいだからいいではないかというのは通らない。税金は税金だ。こういうのこそ「事業仕分け」の対象である。 繰り返すが天下の文部科学省がやることではない。やるべきことは、ほかにいくらもある。 【スポーツ婚活 テニスで交流 10月11日 15時55分 体育の日の11日、結婚を考えている男女の出会いの場としてスポーツを活用してもらおうというイベントが、文部科学省の主催で東京で開かれ、20代と30代の男女がテニスをして交流しました。このイベントは、結婚を考えている男女がスポーツを通して知り合い、交際するきっかけにしてもらおうと、文部科学省が「スポーツ婚活」の事業の1つとして、およそ250万円をかけて初めて開いたものです。 会場の東京・北区のスポーツ施設には、公募の中から抽せんで選ばれた20代と30代の男女8人が集まり、自己紹介をしたあと、早速、テニスのラリーを楽しみました。また、会話するきっかけにしてもらおうと、コートに散らばったボールをいっしょに片ずけてもらい、参加者どうしが、ラケットでボールを1つずつはさんで片ずけていました。参加した30代の女性は「こういうイベントだと仰々しくなくて、自然に話せるような気がします」と話していました。30代の男性は「久しぶりのテニスでしたが、天気もよく女性もいたので楽しめました」と話していました。 文部科学省の布村幸彦スポーツ・青少年局長は「多くの人がスポーツを楽しむきっかけになり、さらに運命の出会いにつながるとハッピーです」と話していました。文部科学省は、今回の参加者の反応などを聞いたうえで、今後もこうしたイベントを開くかどうか検討するということです。】 **************************************** いやはや、驚いた。こんな馬鹿げたことをしているなら文科省など廃止するがよい。それこそ、民間に任せておけばよい。婚活という言葉も反吐が出るほど嫌いだが、文科省主催だから善男善女が集うとでもいうわけか。 婚活などという言葉自体、相当いかがはしいが、お役所が税金を使ってすると事ではない。こんなもん、「官制出会い系サイト」と呼ぶしかない。税金返せ。こんなところに集まる男女には「流動食系男女」という呼称を奉呈しておく。みなさん、お気づきですか、「草食系」など古い古い、周囲を見回して御覧なさい、「流動食系世代」が出現しています、男女を問わず。 顎も心も未発達、噛み砕いてやるどころか、裏ごしして流し込んでやっても消化能力がない。これ、昨今の私の実感、あちこちでぶつかる光景。三島由紀夫ではないが、「それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっている」のです。
前掲記事に続いて。改めて脱力と唖然たる思いを引き摺っている。仙谷や菅の頭の中身を覗いてみたい。いや、除いてしまえ。
26日に菅は「先閣諸島は日本固有の領土だ、そういった観点から、謝罪とか賠償とかは考えられない」と、はなはだ立派というか真っ当なことを仰ったとか。当り前過ぎるほど当り前のことなのだが、菅にしてみれば、ここまで言うのにも随分勇気が要ったことだろう。勇気はいるものの、そう言わざるを得ないことはどうやら分かっているらしい。ところが一方、である。那覇地検の釈放決定時の説明については、「検察当局が事件の性質を総合的に考えた上で、国内法に基づいて粛々と判断した結果と承知している」と述べたと言う。 この二つ、前者は中国の言動への対処であり、後者は検察の判断への見解ではあるが、通底した思想や意思が見えないではないか。漁船は我が国の領海(つまり我が国)に無断で立ち入り、なお且つ海保の巡視船に体当たりしたわけである、ビデオもあるらしい。それなら、仰る通り謝罪も賠償も必要ない。いわば国家として、政府として当然の対処判断であり、そんなことわざわざ言うまでもないことだ。 そしてまた、後者の「国内法に基づいて粛々と判断した」ならば、船長はもとより船員はその犯人として拘留すべきであり、「漁船」は証拠物件として日本が「押収」してしかるべきものだろう。それをすべて返してしまった。私がパトカーに体当たりしても逮捕されないなら、今回の措置も多めにみようというもの。中国大使館に侵入して私が窓ガラスに石を投げてもお咎めなしなら、今回の措置もこれとしようではないか。 それが「事件の性質を総合的に考え」、「粛々と判断」すると、何もかも中国にお返ししてよろしいということになり、仙谷に至っては地検の記者会見直後にそれを「了とする」と言っていた。 菅の上記の発言、前者「は中国がいけないのです、日本に落ち度はありません」という趣旨としか考えられまい。だが、後者は、総合的に判断すると、日本の主権を侵されたことは目を瞑ります、船長さんは我が国の国内法に則れば犯罪人ですが、あなたのお国とケンカしたくないので、「粛々と」=「なす術(すべ)なく」お返しします。そういうことではないか。それなら前者の言説において、いつその事、「捕まえちゃつて、強気に出ちゃつてゴメンナチャイ、ナ」とでも頭を下げればよい。 検察がこの種のことを国内法を措いて「総合的に」判断するなどと、あり得はしない。政府首脳の指令に間違いはあるまい。あるいは圧力をかけてきた政府への精一杯の抗議の記者会見が「総合的」うんぬんとなったのかもしれない。 それにつけても、菅も仙谷も、国民に向かっては、独立国として謝罪や賠償などあり得ませんという顔を作ってみせ、地検に全てをおっかぶせて、中国に向けては「やり過ぎました」と弱腰になる。内向きと外向きの顔を、これほど下手に造つてみせた政治家というのもかなり珍しいのではないか。この二つの顔を「上手く」使い分けられるのが大人と子供の違いだと、常々学生に語りきかせてきた私としては、いい教材が増えたというものだ。 船長を返したからと、案の定、中国はさらに居だけ高になって来ている。それはこの数年のかの国の言動を注意してみていたら、分かりそうなものだろう。また、かの国の民族性に少しでも触れたら、すぐ分かることではないか。日本の民族はなんだかんだと言いつつも、正直で穏健な国民、悪く言えば自己を主張することが苦手で遠慮しすぎる。 かの国の方々は人を見事に騙したら、それは騙せる能力があるだけ優れている、そう考える民族と思った方がよろしい。例えば留学に必要な資格書類を偽造する、偽造を見抜けず合格させれば、見抜けないこちらが間抜け、そういう論理で生きている。まあ、生き馬の目を抜くというあの表現がぴったりの民族性。これは善悪で言ってもしようがないことで、そういう民族相手に交渉をするなら、こちらも簡単には騙されない、少しは人が悪くなってやれくらいの気持ちが必要だろう。個人レベルはさておき、外交となったらなほのことだ。 予言しておく。三年後には先閣諸島は中国が実効支配しているはずだ。いやいや、一年後、場合によると半年後には中国側が市民団体や漁民と称する集団を上陸させているだろう。我が国が来年度予算編成で国会でごたごたしている、そして、場合によってはその頃の総選挙に民主党政府が浮足立っている、その足元を見透かして、「粛々と」基地を築いているかもしれない。 その時になって菅や仙谷は、なんというつもりか、「日本固有の領土」と言ってしまったのだから、戦闘状態も辞さぬのか、あるいは那覇地検の顰(ひそみ)に倣って「事件の性質を総合的に考えた上で」、「粛々と」、いや粛然と沈黙を守るのだらうか。そうして北方領土と竹島に続いて先閣諸島という「我が国固有の領土」をまたも理由なく失うのか、それに手も拱いているのだらうか。 これも、予言しておく。先閣を盗った中国は必ず沖縄に手を伸ばす。その沖縄から、日本は、少なくとも民主党政権は米国に出て行けと言っているのではなかったか。そして、2050年にはネットで出回っている中国の野望の果ての地図ではないが、日本は中国の一省になるか、自治区になっているのではあるまいか。 ![]() ちなみに、この地図、私は中国によるものではなく、日本のネット右翼の手になるものと睨んでいる。少なくとも中国の半日的市民によるものだらうか、いくらなんでも中国政府がわざわざこんなものを作るわけがない。あの国の怖いところは、この種のことを黙ってでも実行に移すところだ。それは今回の一連の行動で、我々もいやというほど思い知った、のだとよいのだが……。 なにはともあれ、国防意識なき民は国を失う。辺境を守れぬ国は全ての領土を失う。そして、私は民主党は駄目で自民党ならよいというつもりはない。自民党は今回の事件でも口先だけの威勢はよいが、もし現在自民党が政権の座にあったとして、どういう対処をしたか、想像してみるのも悪くない。 少なくとも普天間問題では、自民党政権下であれば「粛々と」辺野古移転が進んだには違いない。だが、今回の先閣事件ではどうであったか。民主党と同じ狼狽振りを我々は見せつけられたのではあるまいか。あるいは小泉政権下と同じように逮捕だ起訴だのの前にアタフタと、強制送還という、聞こえばかり強持てして、内実は同じ「どうぞ帰ってくだチャイナ」をしでかしたこと間違いあるまい。(そうではあっても、蛇足ながら、我々には自民党という選択肢しか、恐らく、ないのであろう。真の保守の合同や政界再編は、そう叫んでいる私自身、ほとんど実現を期待していない。それはまた改めて。) 「戦略的互恵関係」だとか、「双方とも冷静に」だとか、何度も繰り返した「粛々と」などという大人の知恵ぶった、浮ついた言葉で口先の誤魔化しをしていると、自分の言葉に欺かれ、国を謬つ。欺瞞と虚言癖と、政治家はこれらとは無縁であってほしい。我が家で、私は度々、おれ政治家になろうかなと冗談を言っては、家人から、あんたの性格じゃ政治家なんてできないわよ、と鼻で笑われていた。昨日、おれが首相やった方がまだましだな、いや、誰が首相になっても菅よりやましかと、言ったら、九十になる母を筆頭に家族一同に大いに受け、みな大笑い、そして、みな、本気でそう思っていたようだ。 # by dokudankoji2 | 2010-09-28 00:00
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